2022年現在、オンラインでのビジネス活動が主流になってきました。顧客やパートナー、投資家、採用希望者などとの接点も、オンラインで完結することも増え、webサイトを作る事が必須になりつつあります。
しかしwebサイト制作を依頼しようと検討していても、「何から始めればいいのか」、「作成を依頼する時のポイントは何か」、「リリース後、失敗するケースはどんなことがあるのか」など専門外のことだからこそ、分からないことも多いかもしれません。
今回この記事では、web制作時に気をつけるポイントを解説するとともに、web制作会社を選ぶポインについてお話したいと思います。
※弊社を検討してほしいという意図はありませんので、お気軽に読んでください。
Web制作が失敗する理由
サイト制作が失敗する要因はいくつかありますが、制作会社側と依頼者側の両方に可能性があります。
もちろん制作会社側が予め、詳細を設計しておくべきなのですが、実際は情報共有が不十分なため、認識の齟齬でサイト運営が上手くいかないということがあります。
制作会社を選ぶポイントだけでなく、制作時の注意点をお話するのは、依頼者側が事前に考えておくことで、ビジネスのゴール達成に近づく可能性が高まるからです。それぞれ順番にお話していきます。
【ポイント①】現状の課題を具体的に定義する
Webサイトを制作する際に一番重要なことが「課題を認識する」ことです。特に既にwebサイトを持っており、サイトリニューアルを検討の方は課題が既に明確かもしれません。しかし例えば、サービスサイトを運営しており、案件数が少なく集客に課題があると分かっていても、実際どこがボトルネックになっているかを見つけるのは容易ではありません。
広告運用での有料集客、ブログ運営での無料集客などの流入チャネルに課題があるのか。サイト流入後のコンバージョン率に問題があるのか。そもそも問合せは問題がなく、問合せ後の営業に課題がある可能性もあり、”集客”一つとっても、確認すべき事項は多くあります。
企業の中には、そもそもweb運営を分析できるような体制ができておらず、改善ポイントを把握できない場合もあります。
サイト制作会社には無料診断を行っている企業も多いので、まずは課題を認識しすることから初めてみるのも良いかもしれません。
またサイトリニューアルではなく、新規でサイトを立ち上げたい場合でも同様です。サービスサイトを例に考えてみましょう。世の中にないサービスを立ち上げる場合は話が別ですが、多くの場合自社サービスには競合企業がいます。
ここで「競合と比べての強みを見つけましょう」という話をしたいのではなく、競合が抱えている課題は自社の課題になりうるということです。
例えば精密機器を取り扱う企業の場合で集客の課題としてオンラインの集客が上手くいっていないとします。
考えるべき事は、そもそもオンライン集客が向いていない業界なのか、もしくはその企業のweb施策自体に問題があるのかなど、彼らが抱える課題を見つけ出し、自社と照らし合わせることで、これから自社サイトを立ち上げる参考にすることができます。
ただ競合調査もwebに関しては難しい場合、こちらもweb制作会社やマーケティング会社が無料で診断してくれる場合があるので、ぜひ活用してみください。
【ポイント②】Webサイトの目的と役割を決めておく
Webサイト運営は現代のマーケティングのツールとして有効な手段であることは、既にご存知かもしれません。しかしその利用方法は様々で、企業が達成したい目標によってことなります。
またその目標が過度な期待によって設定されている場合も多く、予算とスケジュールが合わずに失敗することもあるので、目的と役割を明確にしておくことは重要です。またその目的と役割を可能な限り具体的に表せると良いです。
例えば「集客を強化する。そのためのサイト立ち上げ」と考えることが第一ステップだとすれば、では集客のプロセスのどの位置にwebサイトが利用されるのかを考えるのが第二ステップになります。
つまり、自社のサービス・商品に対して、顧客がある程度の知識が必要といった場合、webサイトには「商品・サービスをシンプルかつ分かりやすく伝え、”セミナー”に誘導する役割を持たせる」という感じです。
先程お話したどのプロセスにwebサイトが位置するのか(例の場合、セミナー前の入り口として設置)、そしてwebサイトがどのような役割を担うのか(例の場合、商品理解に時間を要するため、その課題を解決するサイト)などを考え、目的と役割を具体化していきます。
実際やってみると、そもそもサイトでどこまでできるのか分からないという声も少なくありません。その際は、制作会社の提案をいくつか聞いてみて、自社に合ったものを採用するのも良いと思います。
【ポイント③】予算とスケジュールを決める
予算とスケジュールを決めるのは当たり前。ただこれが失敗の原因になるかとも少なくありません。理由として3つがよく挙げられる失敗要因です。
- サイト制作費だけを予算に組み込む場合
webサイトを作って終わりという事はほとんどありません。例えば広告費、広告運用代理費、LP制作、オウンドメディア制作、ブログ運用費、SEO対策、外部施策、SNS運用、MAツール連携、etc…と業界や業種によって施策内容は多岐に渡ります。
サイト立ち上げ後の予算を把握できておらず、webサイトが結局使われないままということもあります。
まずはwebサイトを含めた、ビジネスロードマップを作りましょう。何から着手していき、具体的に達成したい数字を仮決定しておき、毎月改善可能な体制づくりを前提に予算とスケジュールを決めましょう。
- 制作費や運用代理費、コンサル費はピンきり
近年web制作会社だけでなく、フリーランスや副業でサイト制作を行っており、依頼できる場所が増えてきました。場所が増えるということは、制作社のスキル判断も難易度が上がります。
サイト制作だけを考えて、予算を低く設定、依頼すると、制作者のノウハウやスキルが足りないことが発覚し、結果納期も延びてしまい、資料用としてしかサイトが利用されていないということが起きてしまいます。結果サイトリニューアルする必要が出てきてしまい、想定していた予算をオーバーしてしまいます。
別記事で公開しているweb制作会社を選ぶポイントでもお話していますが、重要なのはマーケティング知識があるか、そしてビジネス視点での具体的な提案が可能かどうかを判断する必要があります。また提案内容には企業の予算に応じた施策が含まれていることをポイントに見てみるのも良いかもしれません。
- 過度な期待や実現可能性の低いKPIを設定してしまう
Webの専門知識がないと、いつ投資が回収できるか、目標の問い合わせ数を達成できそうかを判断するのは難しいです。
既にサイトを持っており、ある程度のweb施策を行ったことがある場合は、KPIが設定しやすいですが、新規立ち上げや現webサイトからの流入がゼロに近い場合は困難です。
結果予算やスケジュールを決める際、過度な期待を寄せてしまい、費用対効果を検証することのないまま進めた結果、オンライン集客を断念セざるを得ないという状況に陥ります。
もし専門知識がなく、KPIの設定が難しい場合は、web制作会社のキックオフミーティングで、現実的達成可能なKPI設定を行ってもらうことをおすすめします。
制作会社に丸投げはおすすめしません
いかがでしょうか。要点をまとめると下記になります。
・現状の課題を可能な限り具体的に定義しておく
・Webサイトはビジネスの何を達成するために存在するのか決めておく
・予算とスケジュール、相場の価格を知る
・Webサイトリリース後の運営を見据える
・分からないことはWeb制作会社の無料診断を利用する
検討の段階でやることが多いと感じた方もいるかもしれません。しかし最初を躓いてしまうと、後の結果に大きく影響してしまいます。もし分からないことが多い場合は、web制作会社の無料診断を活用して、あれこれと聞いてみるのも良い選択です。
次回はそんなweb制作会社の選び方についてお話したいと思います。