自社でリスティング広告運用をしていて、「なかなか成果が出ない」、「そもそも運用方法は正しいのか?」とお悩みではありませんか?
今回は自社でリスティング広告運用をする際に意識しておくべきことを簡単に解説してみました。
リスティング広告とは
既にご存じの方も多いと思いますが、リスティング広告とは、主にGoogle検索やYahoo検索で検索後の画面上部や下部に表示される、別名:検索連動型広告と呼ばれるものです。下画像の赤枠部分がリスティング広告にあたります。
クリック課金制であるため、広告主は広告がクリックされると広告費用の支払いが発生します。
リスティング広告が上位表示される仕組み
広告を出稿したら、なるべく検索者の目に留まりやすい1ページ目画面上部に表示させたいですよね。
しかし、自分と同じキーワードで広告を出稿しているライバルはたくさんいます。
では、どうすれば上位に表示されるのでしょうか。
リスティング広告は、オークション形式で入札されます。そのため、広告予算をかけるほど上位表示されやすくなります。
しかし、これでは費用をたくさん用意できる企業が表示を独占できてしまうので、そうならないように「広告ランク」というものが用意されています。
広告ランクは下記計算式で算出されます。(「上限クリック単価」が広告予算と考えて下さい)
広告ランク = 品質スコア × 上限クリック単価 × 広告表示オプション
この仕組みにより、広告予算とは別の部分(品質スコアの向上、広告表示オプションの設定)で上位表示しやすくすることができます。
広告運用者の抱える悩み
広告運用でお悩みの方は、以下のような項目に当てはまっていないでしょうか。
- 自社の広告が表示されない
- 広告は表示されるが、クリックされない
- 広告はクリックされるが、クリック単価が高い
- 広告はクリックされるが、コンバージョンされない
もっと他にも悩まれるポイントはありますが、今回の記事では全てについて触れられませんので、④の改善方法ついて少し解説していきます。
改善ポイント1:出稿キーワードが検索者の意図とズレている
これはどういうことなのか、ひとつ例を挙げてみます。
例えばあなたが「英語版のホームページを制作します」というサービスを広告に出稿する際に、「ホームページ制作 英語」というキーワードを設定したとします。ですが、もし検索者が「”ホームページ制作”という言葉は英語で何と言うのか」を調べるときに、「ホームページ制作 英語」と検索したらどうでしょうか。設定キーワードと検索キーワードは同じですが、それぞれの意図は異なります。
このような場合は、もしクリックされてもおそらくコンバージョンは見込めないので、キーワードを見直す必要があります。まずはどのような検索語句で広告がクリックされているかを確認し、広告を表示させたくないキーワードは除外キーワードに登録するようにしましょう。
改善ポイント2:広告のリンク先ページに問題がある
一見、広告運用とは関係が無さそうではありますが、実はものすごく関係があります。
広告運用されている方は、広告を運用することだけに目が向いてしまい、リンク先ページ(以下、リンク先)の構成や内容は別物と考えていないでしょうか。
広告は何回表示されても、何回クリックされても、リンク先でコンバージョンされなければ成果はあがりません。
それだけではクリック費用ばかりかかってしまいます。
このような問題は、ページ制作担当者と広告運用担当者が分かれている場合に多いです。
もし、このように体制が分かれている場合でも、リンク先の内容を理解してから設定・運用することが解決につながります。
広告運用担当者は、リンク先のページの商材はもちろん、特に推しているポイントやオファーは何なのかをおさえ、広告に盛り込めば一貫性が出てコンバージョンが見込めます。
また、運用と併せてページ制作も行なっている方は、ページの構成やコピーライティングを見直すこともひとつの改善方法になります。
今回は詳しく書きませんが、広告と関連性の強いページをリンク先に設定することによって、先ほどの「品質スコア」を向上させることができ、広告の掲載順位が上がったり、クリック単価が安くなるというメリットもあります。
まとめ
リスティング広告は設定するポイントが多く、運用しながら分析・改善も行わないといけません。意外と奥が深いものです。
運用担当者はついつい広告管理画面ばかりを見てしまいがちですが、リンク先のクリエイティブの改善もセットで運用するという考え方が必要になります。
「出稿キーワード」、「広告見出し」、「リンク先ページの内容」に一貫性をもたせるように改善してみてください。